Webライターは、制作会社と企業のオウンドメディア、どちらで執筆すべき?【体験談】

こんにちは!フリーランスWebライター4年目のKanaです。

皆さんは、ライティングのお仕事をどのような方法で探して契約していますか?クラウドソーシング、制作会社、直接契約、中には派遣やアルバイトで仕事を見つけ、執筆活動をされている方もいらっしゃるでしょう。

私の経験をお話しすると、「制作会社」または「オウンドメディア」のどちらかからお仕事をもらう機会が多くありました。

そこで今回の記事では、体験談として制作会社とオウンドメディアでの執筆の違い、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

「今からWebライターの活動を始めるところで、違いがよくわからない!」
「Webライティングを始めて慣れてきたので、今までとは別の媒体で書いてみたい」

このような方にぴったりの内容です。ひとつの実体験として、良ければ参考にしてくださいね。

制作会社とオウンドメディア、その違いは?

ここでいう「制作会社」とは、Webコンテンツを制作する会社を指します。Webメディアに掲載する記事だけでなく、デザインやマーケティング、コンサルティングを請け負っている会社も多くあります。記事の作成のみを受けている制作会社は、「記事作成代行会社」と呼ばれることもあるようです。

このような制作会社におけるサービスの一般的な流れは、次のとおりです。

次に、オウンドメディアを見てみましょう。オウンドメディアとは、企業が自分で運営するメディアのことです。

オウンドメディアでの一般的な執筆の流れは、こちらです。

両者の違いは一目瞭然ですね。クライアント企業とライターの間に、仲介会社=制作会社がいるかどうかです。

私はこれまで両社での経験がガッツリあるのですが、そこで感じたメリット・デメリットをお伝えします。

制作会社で執筆するメリット・デメリット

メリット:仕事が安定してもらえる

制作会社に登録して執筆する一番のメリットは、安定的に仕事をもらえるという点です。制作会社では営業部隊や社長自らが案件を獲得し、執筆から納品までのフローを仕組み化しています。

会社としてはその仕組みに案件を乗せて、回せば利益が生み出せるので、営業をして次々と仕事を獲得してきます。マニュアルが完備されているので、一度覚えれば複数のプロジェクトにわたり使えるのが特徴です。

自分で営業して案件を見つける必要がなく、たくさんの経験を積めるのも大きなメリットです。ライターを経験した後、編集者のポジションで仕事をもらえることもあります。

  • 駆け出しライターで経験が欲しい
  • 自分で営業するのが苦手、営業する時間がない
  • マニュアルを読んでライティングの基本をつかみたい

このような方に制作会社はおすすめです。

デメリット:単価がやや低め

デメリットは、単価が低い制作会社もあるということ。私が経験した会社では、最低1文字1円〜最高で2円まででした。仲介会社として、仕組みづくりや案件獲得をしてくれているので、手数料を差し引いているのは仕方ないですね。

ただ、別の会社では最低1文字2.5円〜5円くらいで案件をもらったこともあります。それはビジネス系に特化した制作会社で、登録するにあたり経験や専門性が必要でした。

一方、前者は駆け出しライターでも挑戦できるようなコンテンツが多かったように思います。

そのほか、駆け出しライターにも高単価案件を提供する制作会社もありましたが、界隈で人気が高いのかライター数に対して案件数が足りていないようでした。

ビジネス系ライティングに興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。

企業のオウンドメディアで執筆するメリット・デメリット

メリット:じっくり「ものづくり」を楽しめる

オウンドメディアでの執筆は、ものづくりにじっくり取り組みたい人におすすめです!

オウンドメディアで執筆するメリットは、仲介会社を挟まず直接企業の担当者と話せるという点です。中小企業だと社長さんがミーティングに現れ、なぜこのコンテンツが必要か、そしてどんな内容を掲載したいか、じっくりヒアリングできます。

制作会社では、クライアントとの距離が遠く、ニーズを掴むのが難しい場面が多くありました。効率的に稼げてたくさん執筆できるのは魅力ですが、制作会社での案件は距離の遠さにやや不満が残ります。

その点、企業と直接契約してオウンドメディアで執筆する場合は、担当者としっかり方向性を話し合って進められるのが魅力です。言葉に熱のこもった記事が書きやすく、オウンドメディアで執筆してはじめて、「ものづくり」の面白さを学びました。

直接契約した企業の中には、プロジェクトメンバーとして歓迎され、企業のオンラインイベントやEラーニングを提供してもらっているところもあります。そこでは企画出しやリサーチ、マニュアル作り、後輩への研修など管理面も手伝いながら、コンテンツを制作中です。

制作会社では契約しているライターの人数が多く、ここまでは入り込んで交流できない印象があります。コミュニケーションをしっかり取りながら、コンテンツ作りにじっくり取り組めるのは、私にとって大きな体験となりました。

デメリット:打ち切りになると仕事を失う

デメリットをあげるとしたら、1つのメディアが終わると解散となってしまう点でしょうか。企業によると思いますが、制作会社での執筆と比べて1ヶ月で執筆できる数も多くないように思えます。

ただ、オウンドメディアでしっかり経験を積み上げれば、専門性が身につくのでほかのメディアに受かりやすくなるでしょう。

案件がなくなったり、本数が足りないときは、制作会社や別企業のオウンドメディアで執筆するといいですね。

まとめ:どちらで執筆しても実力は上がる!状況を見て判断しよう

Webライティングをコツコツ続ける中で、制作会社またはオウンドメディアでの執筆、どちらも出会うことになると思います。

まずはやってみて、自分に合うかどうか確かめてみると良いでしょう。担当者や企業の雰囲気との相性もあるので、実際に仕事をしてみなければわかりません。そういう意味では「どちらがいい」とは言い難いのですが、私の感じたメリット・デメリットをこの記事では解説しました。

Webライティングのお仕事選びに、ぜひ役立ててくださいね!