Webライターが継続発注される条件とは?フリーランス4年目の現役ライター&編集者が解説

「Webライターとして収入を安定させたい!」
「継続されなくて新規案件に応募してばかりで疲れた…」

Webライターを始めたばかりの皆さん、こんな悩みはありませんか?Webライターとしてスキルアップし、収入を確保するには複数の継続案件が必要です。でも、始めたばかりだと「どうやったら継続されるのだろう」と困ってしまいますよね。

現在、私は9社と契約していてどれも継続案件です。ありがたいことに「来月もよろしくお願いします!」とクライアントに言ってもらえるのが当たり前となり、経済的にも安定しました。

最近は、企業提供のWebライティング講座で添削業務を始め、ライターさんの記事をチェックする機会も増えています。

しかし、初めから順調だったわけではありません。そこで今回の記事では、継続発注されるために試行錯誤しながら取り組んできたことを解説します。

今は編集者(エディター)の仕事もしていて、日々ライターさんと触れ合う中で「また発注したい!」と思うポイントも含めてまとめました。

まずは、発注されないWebライターの特徴から解説します。

継続発注されないWebライターの特徴

書き方がわかっていない

超・基本的なことですが「Webライターとして書き方がわかっていないな」という人は、残念ながら継続発注されません。これ実は、かつての私なんです…!

ここで「書き方がわかっていない」とはどういうことか、詳しく見てみましょう。

  • 自分の好きなことを好きなように書いている
  • ブログ感覚で文章を書いている
  • 書くのが好きだったらライターとしてすぐ通用すると思っている
  • SEOについてほとんど知らない

身に覚えがありすぎて、心が痛む内容です。。。皆さんは、どうですか?

企業が運営するメディアには、目的や執筆のルールがあります。それを把握せず「流行ってるからやってみよう」「ライティングって簡単そう」という気持ちだけで始めても、継続発注はされません。

つまりWebライターには、読者やクライアント企業のニーズを満たすためのスキルが必要、ということですね。

論理的に執筆できていない

メディア編集者として仕事する中で、「論理的に執筆できていない」と感じるWebライターさんは少なくありません。「論理的に執筆できていない」というのは、次の状態です。

  • 結論が先に書かれていない
  • 調べた情報を取ってつけただけ

このような場合、おそらく文章の型の1つであるPREP法を理解できていないのだと思います。また、ほかのメディアで拾ってきた表現を少しだけ変えて書かれていて、まとまりが悪い印象です。このような場合、PREP法をベースに「自分の言葉で書く」ということを意識するといいですね。

継続発注の条件①:社会人としてきちんと振る舞える

Webライターとして、執筆スキルだけでなく社会人としての能力も求められます。継続案件を受けるためには、特に、納期までの納品とコミュニケーション能力が大切です。

納期を遵守できる

Webライターとして継続案件を受注するために、納期管理は必須です。納期を守ると信頼性が高まるだけでなく、執筆スピードが早いと理解され追加発注をしてもらえる可能性があります。そうすると、継続的な案件を獲得しやすくなるでしょう。

もし納期が遅れてしまう場合には、事前連絡が必須です。事情を説明し、何日以内に納品できるか伝えましょう。この1本のメッセージがあるかないかで、印象がかなり変わります。

コミュニケーションが取れる

次に、社会人としてコミュニケーションが円滑に取れるか、という点も重要です。Webライターの求人に「円滑なコミュニケーションができる人」と書かれているのを見たことはないですか?これ、発注側としては本当に大切なのです。

その理由は、発注したと思ったら連絡が一切なく、消えてしまうWebライターが少なからずいるから。Webライターから連絡が途絶えると、発注側はスケジュールを組み直す必要があります。それは手間がかかる作業であるため、Webライターにもコミュニケーション能力が求められているのです。

オンラインでスムーズに連絡が取れれば継続発注されやすくなります。さらに、求人の応募でも「コミュニケーションを取りながら仕事をします」とPRに添えると、受かりやすくなるでしょう。

継続発注の条件②:レギュレーションが理解できている

レギュレーションとは、特定のメディアで執筆する上で守るべきルールです。メディアごとに内容は異なり、契約後にオリエンテーションで配布されます。

レギュレーションには、「できれば」ではなく「必ず」守ってもらいたい事柄がびっしり詰まっています。Webライターは、レギュレーションの中身を正確に反映させながら執筆することが求められているのです。

レギュレーションには、大きく分けて「メディア運営の目的」「文章表現のルール」「WordPressの入稿方法」の3点が書かれています。ここでは、その中の2つを紹介しましょう。

文章表現のルール

レギュレーション内によくある文章表現のルールは、次のとおりです。

  • 同じ文末表現を3回連続で使わない
  • 1文の長さは70文字以内
  • 表記ゆれ
  • 誤字脱字のチェック方法
  • 冗長表現

WordPressの入稿方法

WordPressなどCMS(コンテンツ管理システム)への入稿方法も記載されています。

  • 文字の装飾
  • 画像の挿入
  • リンクの設定
  • メタディスクリプション
  • SNS設定

皆さんは、この中でわからないものはありませんでしたか?慣れてくると、レギュレーションを読まなくても全てカバーできるようになります。他のメディアとも共通している部分も多いので、基本を覚えておくと便利です。

継続発注の条件③:期待以上の質の記事を納品できる

最後に、記事の質について解説します。Webライターとしてまず身につけたいのが「わかりやすい文章スキル」と「SEOの知識」です。

この2つがあれば、クライアントの合格ラインに達するので、継続して発注されやすいでしょう。さらに上を行きたいなら、次の2つを加味して執筆すると「絶対手放したくないWebライター」になれます。

クライアントの意図を汲んで執筆できる

企業はメディア運営を、Webマーケティングの一環として取り組んでいます。「自社の認知を高めたい」「商品を売りたい」「資料をダウンロードしてもらいたい」「問い合わせしてもらいたい」といった目的を達成するため、情報を発信しているのです。

その意図を汲んだ上で、記事の構成作成や執筆して目的が達成できれば、きっとクライアントに感動されます。「マーケティングを理解したWebライター」として認識され、たくさん発注してくれるでしょう。

画像や表の作成などプラスの対応ができる

読者の利便性を高めるために、独自の画像や表を作成できればプラスに評価されます。Canvaなど無料ツールを使ったり、WordPressの使い方を学んだりすれば、簡単にできるようになります。

実際、知り合いの編集者は、良いライターの条件として「特別に指示を出さなくても表作成などを入れてくれる」と言っていました。ちょっとした配慮をすることで他のWebライターと差別化でき、選ばれるWebライターになれるでしょう。

まとめ:継続発注されるWebライターになろう

Webライターとして継続案件が増えれば、新しく営業する必要もなくなり安定して仕事ができます。

仕事が安定すると、気持ちも落ち着くので嬉しいですよね。

まずは社会人として基本的な振る舞いを徹底して行い、レギュレーションをしっかり理解しながら、少しずつ記事の品質を高めていきましょう。そして、継続案件をゲットしてくださいね!