初心者にとってWebライターの仕事はきつい?辛い瞬間を乗り越える方法を紹介

「初心者でWebライターの仕事をするのはきついって本当?」という質問をいただきました。

私自身、ほぼ未経験でWebライティングの世界に入り、3年が過ぎようとしています。

もともと翻訳や通訳の仕事をやっていて、「英語を日本語に訳すだけでなく、自分でも文章を書きたい!」と思ったのがきっかけでした。

何の前知識もなくいきなり飛び込んでみて思ったのですが、正直いって初めは結構きつかったです。

しんどい時期は「もうフリーランスなんか辞めて、専業主婦になった方かいいかも(涙)」と思うほどでした。

でも、今では「楽しい!」「やりがいがある!」「ずっと続けていきたい」とまで思えるようになっただけでなく、夫と同じくらいの年収を稼げるようになりました。

あの頃を振り返って、私なりに乗り越えた方法があるのでご紹介します。

「もうつらい!Webライターを続けられないかも」というとき、ぜひ参考にしてくださいね。

初心者が「Webライターの仕事はきつい」と感じる瞬間

私自身の体験から、「Webライターの仕事はきつい!」と思った瞬間をお伝えします。

その①:何を受けても受からない

まずは「何を受けても受からない……」いや、「どんな案件に応募すればいいかわからない」問題がありました。

クラウドワークスに登録して「初心者OK」と書いてあった案件に応募したのですが、落ちるケースがほとんどでした。

クラウドワークスでは、とにかく実績を積んで「信頼のあるユーザー」であることをアピールしないといけないと思い、1案件5円とかのアンケートに回答していました。

その②:1記事を書くのに時間がかかりすぎる

クラウドワークスで最初にゲットできたライティング案件は、「占い」ジャンルでした。実は私、占いにめちゃくちゃ詳しいのです。

たしか30本まとめて発注され、1文字0.8円くらいの初心者にしては悪くない案件でした。

しかし、1記事を仕上げるのに時間がかかりすぎる上に、「いきなり30本」というプレッシャーで筆が進まず、期限ギリギリに提出した記憶があります。

知識があった分野とはいえ、1記事2,000文字を仕上げるのに何時間もかかっていたと思います。

時給換算にすると低すぎるので、計算するのが怖かったです……

その③:構成の作り方がわからない

初心者の頃は「SEOライティング」や「Webライティング」の知識がまったくなく、今から振り返るとかなり酷い構成を作っていたと思います。

構成作りってなんて難しいのだろうと思い、一生できるようになる気がしませんでした。

実際に受けたトライアルで、執筆ではなく構成をチェックされる案件があり、すごく調べて構成を作成したのに、何の返事ももらえずショックを受けたことがあります。(今から思うと当然ですが)

それでも、今では「構成を作るのが大好き!」となり、編集者として他のライターさんの構成をチェックするくらいになりました。

構成作りを含めた執筆方法は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

その④:修正が多すぎる

初心者の段階では、当然ながらクライアントから修正が多く入ります。

初めの頃は、「修正=否定」とどこか考えてしまい、修正が入るたび落ち込んでいて、気持ちのアップダウンがきつかったです。

修正は時間も取られるし、追加料金が支払われるわけではないので、ただの手間だと思っていました(反省)。

特に、自分が得意だと思っている「占い」ジャンルで修正されると、書きたい文章を自由に書けない感じがして、窮屈に感じました。

今から思うと、初心者のWebライターに対して、アドバイスをくれたり、修正してくれたりするのはとてもありがたいことですよね。

そこを理解できず、「手間がかかるだけ」「否定された」「時間が足りない」と、ただただ焦っていた自分がいました。

その⑤:継続して仕事をもらえない

初心者あるあるだと思うのですが、継続して仕事をもらえないのは、本当につらいです。

なんとか1件執筆して納品しても、それで終わり。また別のクライアントを探さないといけないのは、とても大変でした。

自分の実力のなさがヒシヒシとわかるので、つらい経験でしたね……。

その⑥:案件に対して自分のレベルが達していない

無事に案件を獲得できたとしても、実際に業務を開始してみると「自分のレベルが達していない」と感じることがありました。

その企業と契約している他のライターさんを見てみると、長年編集や執筆のある方々ばかりで、場違いのように感じました。

しかも担当者さんが良い人なだけあって、私みたいな実力も経験もほとんどない人間が関わるのが、申し訳なかったです。

初心者Webライターが「仕事がきつい」を乗り越えた方法

実力的にも精神的にもダメダメだった私が、「仕事がきつい」という状況を乗り越えた方法をお伝えしますね。

再現性が高いものが多いので、「今がまさにつらい」というとき、ぜひ参考にしてください!

その①:マニュアルを読み込む

「クライアントの期待に応えたい」という思いから、クライアントから配布されたマニュアルを読み込みました。

マニュアルは、SEOライティングについて無知だった私にとって、情報の宝庫でした。

Webライティングの書き方やSEOについて、クライアントのマニュアルから学び始めた、といっても過言ではありません!

それくらい大切なことが書かれています。

少しずついろんなクライアントと仕事を始めると、どのマニュアルも似たようなことが書いてあると気づくようになりました。

初心者の頃、書籍や先輩Webライターの情報発信はまったく読まず、マニュアルだけでスキルを身につけていった時期があります。

こちらの記事に、初心者向けの独学でWebライティングスキルを身につける方法をまとめているので、見てみてくださいね。

その②:書きやすいジャンルで自信をつける

今やありとあらゆるジャンルのメディアが乱立しているため、必ず興味のある案件があるはずです。

食べ物やゲーム、漫画や芸能人情報、子育てやウェディング、転職やクレジットカード、投資や不動産情報など、日常生活で関わったことのある案件に応募してみましょう。

Webライティングの仕事に慣れてくると、経験がない分野でもリサーチすれば書けるようになりますが、初心者の段階では時間がかかりすぎるのでおすすめしません。

従って、ある程度知識や経験があり、関心の高いジャンルに応募しましょう。

その③:本数をこなせるクライアントを見つける

Webライティングが上手くなるためには、本数をこなすことが欠かせません。

そこでクラウドソーシングで仕事を探すときに、月の発注数が多い案件を探して応募するようにしていました。

Webライターになって5カ月目くらいに出会ったクライアントは、スプレッドシートに依頼案件が大量にまとめられていて、「好きなだけ取得していい」というスタイルでした。

たしか1文字1円の案件で、文字数も5,000文字と多めでした。他のメディアの案件と掛け持ちしながら、毎月20記事くらい納品してWebライティング業務に慣れていきました。

本数をこなす中で、担当者さんに「とても読みやすかったです!」と褒めてもらえるようになり、自信をつけることができました。

その④:強みのある仕事と組み合わせる

初心者がWebライティングの世界に飛び込む場合、おそらく最初は精神的にきつくなると思います。

そのため、何か他の得意な仕事と組み合わせて始めることをおすすめします。

会社員の人は副業としてWebライティングの仕事を始めたり、フリーランスの場合はまったく別の仕事とWebライティングの仕事を組み合わせて、パラレルキャリア的に取り組んだりする、などです。

私の場合、英語を使った仕事をずっとやっていたので、翻訳や海外サーチの仕事と掛け持ちをしながらWebライティングを始めました。

自分にとって強みのある仕事をすることで、金銭的にも担保され、気分転換しながらWebライティングに取り組めると思います。

主婦のWebライターさんでも、外でパートをしながら、在宅でWebライティングをされる方が結構います。

その⑤:ある程度実力をつけてからライティング講座を受講する

Webライティングを始めて1年くらい経った頃、「もうワンステップ上がりたい!」と欲が出てきました。

そのままでも仕事は途切れなくもらえていたのですが、プロの編集者からフィードバックが欲しくなり、10回の講座に申し込みました。

結果的にとても勉強になり、受講後は単価もアップしてやる気にもつながりました。

Webライティングは独学で無料でもスキルは身につくので、ステップアップしたいときに講座を利用するのがおすすめです。

新しいことに挑戦するときは、小さく始めて様子を見ながら投資するのが大切です。

その⑥:リサーチを完全に終えてから書き始める

「Webライティングがきつい」という感覚がほとんどなくなったのが、執筆前のリサーチの重要性に気づいたときでした。

執筆中は書くことのみに専念できるよう、執筆前にリサーチを徹底的に行います。

リサーチの段階で情報をすべて出し切っていて、執筆段階ではノンストップでライティングしていきます。

迷わず書けるよう準備を万全に、ということですね。

リサーチを徹底的に行う習慣がついてから、執筆のスピードアップにつながり、「書くことがつらい」という気持ちはほとんどなくなりました。

もし執筆中に手が止まってしまうなら、リサーチをどれだけきちんと行っているか、注意してみてくださいね。

まとめ

初心者のWebライターさん向けに、仕事がつらいと思う瞬間や、乗り越えた方法を経験に基づいて解説しました。

Webライティングは筋トレと同じで、やればやるほど鍛えられて強くなっていきます。

私も最初は本当につらかったですが、今では頑張って良かった!とても楽しい!と思えるようになりました。

初めのうちは構成やリサーチもよくわからず大変ですが、慣れると必ずスムーズにできるようになるので、あきらめずに続けていってくださいね!!